今年読んだ本ベスト5! 2009
昨年に続き、cafetimeが今年読んだ本で良かったものをランキング形式で大発表!!
ベスト5を勝手に紹介しちゃいます!!
cafetimeはこういう本が好きなんです!!
え?別に興味ない?
まあいいじゃないですか。去年もやったから今年もやりたいの。
じゃあいっちゃいましょう!!
第5位!!
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光の帝国―常野物語 (集英社文庫) 著者:恩田 陸 |
かなり前に発表された小説ですが、恩田陸さんの作品って好きなので読みました。
これは常野物語というシリーズの第1作にあたります。
常野という特殊な能力を持つ人々の連作短編集です。
タイトルほど強烈なファンタジーではなく、舞台は現代日本です。
この短編集のうちのいくつかが後に続編となって発売されています。
全ての短編を読み切ると、本当に涙が出る作品です。
第4位!!
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終末のフール (集英社文庫) 著者:伊坂 幸太郎 |
こちらも連作短編集です。
8年後に地球に隕石が衝突し、地球は滅亡する。
そう宣告されて5年が経過した頃、当初はパニックになっていた世界も小康状態を迎えていた。
残り3年の世界で、仙台のとある街を舞台に、残りの人生を見つめ直しながら生きる人々を描く連作短編。
滅亡する世界の話なのに、何故か心が優しくなれる名作です。
第3位!!
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ラン 著者:森 絵都 |
これぞ「空の下で」を描いてるブログで紹介するにふさわしい作品です。
両親と弟が亡くなってしまっている20代の女性が主人公。
ある日、自転車を無我夢中で漕いでいると、いつの間にか「この世とあの世の境界線」を越えて、死んだ家族に再会します。
でも自転車の力を使ってあの世に行くのではなく、自分自身の力であの世に会いに行くには42キロを一人で走りぬく力が必要だった。
こうして一人で42キロを走りぬける力を付けるために、小さなランニングチームに入って練習する事に。
風変わりなメンバーと共に目指すは久米島マラソン完走。
「もっともっと強くならなくては。もっともっと辛い事も受け止められる様に」
涙なくしては読めませんが、ファンタジー小説とスポーツ小説の見事な融合が楽しめます。
第2位!!
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新参者 著者:東野 圭吾 |
こちらも連作短編集です。でも全ての物語は一つの事件で結ばれています。
ある殺人事件を追う、加賀という刑事の行動を、街の人々の視点で描かれています。
それぞれの話で、それぞれホロリとする人情作品です。
東野圭吾というとんでもない筆者の実力を感じます。鳥肌立ちますよ、その実力に。
このミステリーが凄いなどでも上位に名を連ねる作品です。
第1位!!!!!
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告白 著者:湊 かなえ |
最後も連作短編集となりました。本屋大賞2009受賞作品です。
ある中学のプールで教師の娘が遺体となって発見されてしまいます。
その教師はある日教壇で告白するのです。
この教室の中に私の娘を殺した犯人がいる・・・と。
その犯人の二人の給食の牛乳の中に、HIVに感染した血を混ぜておいた・・・と。
そうして復讐をとげたはずの教師でしたが、牛乳を飲んだ犯人二人にはその後、壮絶な絶望の物語が待っていた・・・、そして最後には真の復讐が行われる・・・。
寒気と鳥肌が連続する、最悪ともいえる復讐と絶望の物語です。
あまりの絶望の展開の連続に読む手が止まりませんでした。
こうしてみると、今年はベスト5のうち4作品が連作短編ですね。
長編は「ラン」の一作品のみ。
このブログの「空の下で」が読んでいて少しは面白く感じられる方は「ラン」がお勧めです。
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